2月18日から3月16日まで令和2年第1回定例会が開催され、あぐい市議は3月9日に一般質問を行いました。
《保育所の民営化について》
初めに、毎議会取り上げてきた保育所の民営化問題について質問しました。
民営化後1年たっても民間移管時に法人が契約した内容が守られず、未だに施設長や主任保育士の専任化ができない、3歳未満児は散歩に行けない状況を示し、直ちに契約を遵守するよう指導することを求めました。市は契約内容を一刻も早く遵守させるよう全力で指導すると答えました。1年間で52%の児童がやめてしまうのは異常事態であり、市の責任で直営に戻すべきであり、今後の公立保育所の建て替えについても直営で行うよう求めたのに対し、市は法人の運営を継続させていく、建て替えの運営手法は個別に検討すると答え、今回の民営化が失敗だったと認めているにもかかわらず、民営化の方向性を継続していく方針を変えていません。。
保育の環境の改善として園庭のない保育園が利用する公園に遊具やトイレの設置を求めましたが、市は公園の自然の中で創意工夫を図りながら保育を行うとし、トイレについても認可の際に付近に子どもが利用できるトイレがあるか確認をしていると答え、改善方向を示しませんでした。
市全体の保育の質を引き上げるために、公立民間が一緒に研修できる機会を増やすよう求めました。市は民間に対して研修に参加する職員の代替職員補助の実施や区ごとに研修を行うなど、現場の職員が研修に参加しやすい環境づくりに努めると回答しました。
《公立・公的病院について》
二つ目に海浜病院の老朽化に伴い、幕張総合高校脇に整備されることになった新病院について、市民や職員の意見をよく聞いて市民が利用しやすい病院にしていくよう求めました。新病院の整備は、周辺環境に配慮し、バス路線の開設など市民が利用しやすいものにするとともに、職員のワーキンググループを設置し、働きやすい環境の整備をしていくと答えました。
青葉病院の産婦人科と小児科の入院機能が新病院に集約される計画については、青葉病院を必要としている地域の人のために、医療の充実を求めましたが、市は入院機能を集約することで、高度で専門的な医療を安定的に提供すると答えました。
厚労省が再編縮小が必要だとして名指しした市内の3つの病院について地域で果たしている役割について認識を質すと、それぞれの病院が専門を生かした特色のある役割を果たしていると回答しました。3つの病院の存続、充実のために国に働きかけるように求めましたが、地域医療構想調整会議の場で意見を述べるという回答にとどまりました。
《稲毛駅周辺の点字ブロックについて》
三つ目に稲毛駅西口ロータリーに設置されている点字ブロックの上にバス待ちの人が立ってしまい、視覚障害者の歩行に支障をきたしている実態を示し、路面標示や支柱に注意喚起をする表示をして、視覚障害の方が安心して歩けるよう改善を求めました。市は、路面標示が取れているところは直し、ブロックの上に並ばないよう注意喚起するシールを支柱に貼りつける対策を行うと回答しました。
《子どもの居場所の確保を―新型コロナウィルス対策で第二次緊急の申し入れ》
内容は子どもたちの居場所の確保や学校給食の再開などについてです。
全国的にもそうですが、受け入れ児童以外は、学校の校庭や体育館が使えない状況の下で、子どもの健康やストレスの不安が広がっています。学校には、養護教諭など子どもたちの健康を管理する職員がいます。そうした、力もお借りしながら、子どもたちが安全・安心な活動することが必要です。
《申し入れ内容》
1.市立小学校の学校給食を再開させること。
2.児童・生徒の利用に限り、学校の校庭や屋内運動場の開放、公民館、コミュニティセンターを利用可能とすること。
3.学校図書室や図書館を児童・生徒が利用できるようにすること。
4.緊急生活資金貸付制度ではなく給付制度とすること。
5.市政だより臨時号がすべての世帯に届くよう対策を講じること。
以上です。