市議会通信

市政懇談会・9月議会開会

    九月も半ばにさしかかるというのに、まだ、暑い日が続いています。新型コロナウィルスも収束がされずに不安も続いています。体調管理に気を使う毎日ですが、お身体、ご自愛ください。

    さて、報告が遅れましたが、去る8月25日、日本共産党千葉市議団の主催で、来年度予算要望に向けた市政懇談会が開催されました。

    当日は各議員から、報告を行なったあと、各参加者から貴重な要望・意見が出されました。

    「19年度決算の概要」…ふくなが洋議員

    「コロナ禍での党市議団の取り組み」…かばさわ洋平議員

    「保育民営化への対応」…あぐい初美議員

    「市立病院問題の課題」…中村きみえ議員

    「ジェンダーとは」…もりた真弓議員

    「デマンドタクシーの実現へ」…野本信正議員

    私の報告の内容は以下の通りです。

    公立保育所の民営化についてですが、保育所の老朽化が進み、木造だけでなく、鉄筋コンクリート造の建物も建て替えが必要になり、新たな施設管理に関する基本方針(素案)が社会福祉審議会児童福祉専門分科会に提案され、論議が始まりました。

    新基本方針案の中身は民営化と統廃合です。現在57か所ある公立保育所のうち、47か所の建て替えが必要であり、10年以内に20か所の民営化を行うとともに、保育需要が少なく、近隣に民間保育施設がある保育所は統廃合をしていくというものです。必要かつ十分な公立保育所を存置するとしていますが、今ある公立保育所の半数以上が縮小されるのではと危惧されます。

    保育の質の問題では、民間保育施設が急増したことで経験年数の少ない保育士で保育せざるを得ない民間保育施設が多くなり、また、保育士不足も加わり、民間の保育の質にばらつきがみられるという問題が生じています。公立保育所の場合、ベテランから若手までそろっており、長年積み上げてきた保育の継承をしながら人材育成を行えるという利点があります。保育士の処遇の点においても、公立の基準があることで、民間の保育士の給与や労働条件を引き上げる目安にもなっています。

     

    コロナ禍の下、市立病院はじめ公的な施設の重要性が改めて浮き彫りになっています。市民の財産である公立保育所は公立として建て替えをすすめ、民営化を許さない運動を皆さんとご一緒に進めていきたいと思います。

    参加者からは、「少人数学級はどうしても必要。子どもの安全のためにも実現してほしい」「公立保育所の民営化をたった一度の専門分科会で決めて、保育の質は守れるのか」「商店街の中には20万円の給付金を知らないところもある」「PCR検査はどこまで対象なのか。必要な人が受けられるようにすべきだ」「高齢者の外出支援にデマンドタクシーやバスをぜひ運行してもらいたい」などの意見や要望が出されました。

    党市議団は、出された要望・意見を今後の議会論戦や予算要望に反映させるよう取り組んでまいります。

     9月議会が始まりました!

    私は、①加齢性難聴について、②保育所について、③子どもルームについての質問を行う予定です。みなさんの要求実現のため頑張ります。