今年度、防災・減災対策調査特別委員会の所属になった佐々木ゆうき議員と一緒に、7月6日の夕方から8日まで能登支援に行ってきました。金沢から電車で1時間かけて羽咋市の能登半島地震被災者共同支援センターへ。午前9時、車に支援物資を積み込んでボランティアの方と珠洲市の仮設住宅に向かいました。
珠洲市までは2時間半、現地に着くまでに半日がかりです。
地震被害発生から半年が経ち、道路の復旧は進み、通行止めの箇所は少なくなっています。地震で崩れた箇所はそのままで、その隣に新しい道路を作っているところもあり、通過する際はドキドキする場面もありました。通行止めの箇所は、迂回せざるを得ず目的地まで時間がかかるため、地元の方々は不便を強いられています。
通りの両側に建っている家屋は、ほとんどつぶれた状態で、がれきが道路にはみ出しているところは手つかずになっていました。更地になっている箇所がたまにあるだけで、公費解体が進んでいないことが誰の目にも明らかです。元の街並みに戻るまでには相当の期間を要すると感じました。
珠洲市にある2か所の仮設住宅を回って、支援物資を届け、住民の方に要望を伺いました。珠洲市には千葉市の職員が罹災証明の手続きの支援に入っていたので、住民の方から感謝の言葉が寄せられました。「エアコンが1部屋しかないが仕方がない」「隣の人の生活音が気になる」「安い家賃の市営住宅を作ってほしい」「公費解体を早く進めてほしい」「輪島は報道されるが、珠洲のことは何も伝えられていない」など様々な声が寄せられました。仮設住宅の期限は2年ということになっていますが、それまでに新しい家を手に入れられるかという不安も大きいようです。
国や自治体が過去の災害に学んで経験を活かすとともに、もっと住民の声を聞きとって、いち早く必要な支援につなげていく迅速性が求められていると感じました。
今回の能登支援で感じたことを千葉市の防災対策に活かせるよう、委員会などで意見を挙げていきたいと思います。
《被災者共同支援センター前で佐々木市議と》
《復興の見通しもたっていない倒壊家屋》
《仮設住宅を訪問し要望を伺う》