日本共産党千葉市議会議員団を代表して質問をおこないました。
質問内容の概要をお知らせします。
【市政の基本運営について】
12月5日代表質問を行いました。初めに市政運営の基本姿勢について国政との関連で総選挙の結果の見解、103万円の壁の問題、核兵器廃絶と武器見本市についての見解、選択的夫婦別姓制度導入について質問をしました。市長は103万円の壁について「引き上げに伴う地方財政への影響に強い危機感を持っている」とし、平和の問題では、「核兵器禁止条約の署名・批准は平和首長会議で引き続き求めていく」、また、武器見本市への見解については「施設利用の是非は申し上げられないが、市民に戦争の悲惨さや平和の尊さを伝えていくことが重要だ」と答えました。選択的夫婦別姓制度については「国において十分審議されるべきもの」と答えました。
4年間の市政運営の総括についての質問には、「誰一人取り残さないインクルーシブなまちづくりにつながる、市民生活向上のための施策の充実に取り組んできた結果、子育て環境の整備や健康・福祉の増進のための施策の充実を図ることができ、一定の成果を上げることができた。」と市政運営を高く評価する答えでした。
【来年度の予算編成について】
来年度の予算編成について物価高騰対策や子育て支援策、教育予算の拡充、高齢者の外出支援策、若者支援策などを質問しました。
【物価高騰対策について】
物価高騰対策として中小企業へのエネルギー価格支援と対象者拡大、学校や保育所の給食への食材費支援を求めましたが、国の動向を注視していくとして市としての対策は打ち出しませんでした。
また、県が水道料金を2割値上げすると発表したことに対し、熊谷知事に抗議の声をあげるべきと指摘し、水道料金の値上げについての見解を求めました。市長は、「経費が増加し、県営水道の財政収支見通しは厳しいものと承知している。一方、料金の値上げは市民生活に影響を与えることから、県には値上げ幅の抑制や市民への丁寧な説明をしていただきたい」と答えました。
【子育て支援について】
子育て支援については、保育料の第2子無料化と学校給食無償化を求めました。保育料の第2子無料化については「年齢制限の撤廃によって経済的な負担軽減につながることから、今後検討を進めていく」と前向きな答弁でした。学校給食無償化は「多額の財源が必要なため、市独自では困難であり、国がやるべきものとして国に要望していく。」と今までと同様の答弁を繰り返しています。
人員増を行うために教育予算拡充を求めたのに対して、「正規教員の人件費は国費で賄っているため、増員は国がやるべきもの」として市独自の教員の加配を否定しました。
【高齢者の外出支援について】
高齢者の外出を支援する外出応援パスの導入については、バス事業者が運転免許の返納者への運賃割引や年間パスポートの販売を行っているため、導入は考えていないとの答えでした。
【若者支援について】
若者支援として奨学金の返還免除や返済不要の市独自の奨学金制度の創設を求めましたが、教員には教員奨学金返還サポートがあり、千葉職業能力開発短期大学校等の生徒には奨学金返還サポート制度があること、国が給付型奨学金制度を実施しているとして国の動向を注視していくと答えました。
【国の動向注視の答弁】
どの答弁も「国の動向を注視していく」というばかりで、市民の生活実態をつかんで市独自の支援をしていく施策が見当たりませんでした。
【その他の行政課題について】
その他個別の行政課題として、災害対策、闇バイトへの対応、マイナ保険証の問題、介護の市独自での支援、補聴器購入助成、国保料の引き下げ、公立保育所主食提供、子どもルームの指導員待遇改善、プラスチックごみの分別・再資源化を早急に取り組むこと、CO₂排出削減、農業政策、公共交通の維持、身近な公園整備、中央公園プロムナードの問題、新湾岸道路の中止、道路の維持管理の充実、小局員不足の解消、学校体育館へのエアコン設置を急ぐこと、選挙の投票率向上策などを取り上げ質問しました。
【不要不急の開発には熱心】
物価高騰対策には市独自の予算を使わない一方、不要不急の開発である千葉神社の参道整備に30億円、稲毛海浜公園リニューアルに24億円、千葉公園再整備に16億円を超え、企業立地に20億円、今後は新湾岸道路整備にも莫大な税金が投入されようとしており、中央公園プロムナードの整備も同様のことが考えられます。急ぐ必要のない開発に税金を投入するのではなく、住み続けられるように公共交通の維持や身近な公園の整備や市民の暮らしを支える施策に使うべきと求めました。
市長は「事業の重点化や事業費の精査に努めつつ、市民生活向上への対応と、千葉市の未来の発展に向けた投資のバランスを取りながら取り組んでいく」とこの間行ってきた市政運営を自ら評価した答弁でした。
【現市長・政治資金パーティー開催】
最後に来年の市長選に関連し、市長が会費2万円で政治資金パーティーを開いた問題を指摘し、政治とカネの問題がこんなにも取りざたされている中で開催した政治姿勢は、お金にクリーンな政治を願う市民感覚と乖離していると指摘しました。
【あたらしい千葉・みんなの会で市長候補を擁立】
あたらしい千葉・みんなの会で市長選に候補者を擁立し、市民生活優先の千葉市政を実現ていくことを訴えて代表質問を終わりました。
千葉市議会のHPで、質問の録画がみられます。ぜひ、ご覧ください。